OpenAI Codex開発・コード確認済み

天体物理学者がCodexでブラックホールのシミュレーションを改良——計算の壁に挑む

OpenAIが事例公開。Event Horizon Telescopeに参加する研究者が、Codexを使ってブラックホール周辺のプラズマを効率よく計算する新しいアルゴリズムを試していると紹介しました。

  • 2026-06-11
  • 最終確認日 2026-06-27
自分にどう関係する?

AIが科学者の試行錯誤を肩代わりし、長年手が届かなかった計算に挑めるようになる例です。

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結論から言うと、OpenAIは天体物理学者がCodexを使ってブラックホールのシミュレーションを改良している事例を公開しました。アリゾナ大学のChi-kwan Chan氏は、2019年に世界初のブラックホール画像を撮影した国際チーム「Event Horizon Telescope」の一員で、現在は静止画から動画づくりへ挑んでいます。

難しいのは、ブラックホール周辺の超高温プラズマ(電気を帯びた粒子)の動きの計算です。粒子がほとんどぶつからない領域では、磁力線に沿ってらせん状に回る動きを一つずつ追う必要があり、世界最速級のスーパーコンピュータでも計算時間の大半をその細かな動きに費やしてしまいます。

Chan氏は、計算方法そのものを数学的に変える発想に着目し、Codexに多数の候補アルゴリズムを作らせて、既知の答えと照合しながら検証しています。Codexの案は全部が正しいわけではありませんが、検証できる点が重要だと述べています。私たちに関係するのは、AIが科学者のアイデア探しを加速し、これまで不可能だった計算を可能にしうる点です。

Chan氏は、答えが正しいかは出どころに関係なく、何度も検証して初めて受け入れると述べています。なお手法はまだ検証段階で、成果が確定したわけではありません。

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